数字の8と先生の愛情

~小さなぷち・チャレンジド~


パンダ4 数字の8のお話ブランコぱんだ



赤ちゃんの頃は全く開くことも持つこともできなかった娘の手。



リハビリの積み重ねで



就学の頃にはなんとなく丸が書ける様になりました。



1年生になりなんとなく数字のようなカタチを書くことが



できるようになりました。



それは私から見たら奇跡のようでした。




現在3年生。



ももかは数字の8は○をゆきだるまのように




上下に二つくっつけたものでした。




書いても書いても通常の8を書くことは難しく




努力してもそれは厳しいものでした。




母の私もカタチ○ふたつをくっつけて




8がかけるようになったので




それで十分と思っていました。




他の数字も日によって鏡文字になりました。




でもがんばってひとりで練習をしていたけれど




それは厳しいものでした。



きっとぱっとみたら




みんなにはへたな数字や文字にうつるかもしれないけれど




それでも赤ちゃんの頃から泣きながら訓練に通って



おうちで練習をして



書けるようになったぴかぴかの数字や文字です。




小学校では読めない字であっても



それでよしとされていました。



不自由な手。




「ももちゃんは読めればよいから」とよく言われました。



でも ももはみんなと同じように書きたかった。



漢字だって数字だって。



母の私にはそれが痛いくらい伝わってきていました。



昨年夏 療育園の院内学級である養護学校の分校へ転校しました。



そこで担任になった先生は何も言ってはいないのに 



彼女のその気持ちを読み取り



そしてそれが彼女にとって今大切だと見極めて下さいました。



自信をつけるためにはまず




数字がちゃんと書けるようになることが大切と。




毎日1~10の数字の練習をして



一年生からの復習をしてくださいました。



学校が終わった後も先生は病棟へ行って



やる気になっている娘のサポートを



遅くまでして下さったのです。




半年後 ももかは数字の8をきれいに書くことができるように



なりました。



鏡文字になっていた他の数字もずいぶん読めるようになりました。



漢字も書ける字が出てきました。



自分の名前もなんとなく漢字で書ける様になってきました。



それは彼女の大きな自信となったようです。



まだまだ完全ではもちろんないけれど



厳しかったノートの枡のなかにも一生懸命入れて



書ける様に徐々になってきました。



手先のコントロールがうまくいかない場合



字を小さく書いて枡にいれるということは



私たちが思っている何倍も



大変な作業で私は正直無理なのかなと思っていたのです。



でもそれは間違いでした。



ある日先生から山のようなプリントを渡されました。




それは数字の山とたくさんの計算プリントでした。




8

書けている、、、



感動でこころが震えました。



これくらいとかここまでと決めたら先には進めないのですね。



ももちゃんごめんなさい。




ももちゃんがんばったね、、



本当にがんばったね、、



その陰には娘の心を見てサポートしてくださった先生が



いらっしゃいます。



私は久しぶりに真の教育者にあった想いです。



厳しく優しく温かいプラス波動の先生。



先生の教師としての愛情もプラスされ



ももかはまたひとつ越えられたのだと思います。




先生本当にありがとうございます。



最近のももかはお手紙を書くのに夢中です。




にこにこ笑顔で書いています。



まだまだ暗号のような文字にはなるけれど



みんなの何十倍も時間はかかるけれど



ひとつひとつを乗り越えていく



あなたがまぶしいです。



ママも弱いけれど前を向いて壁を越えていくね



数字の8は私には特別な数字です。



みなさん今日もありがとう、、






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